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Re[1]: リレーRPG外伝専用レビュースレッド
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□投稿者 : こげ -(2010/08/04(Wed) 20:33:42) [ID:kpO5xlo2]
| 自分のキャラクターという具材にどの作者さんも思い入れがあって、 リレーという鍋の中に放り込まれて、それが一つの料理として煮込まれ仕上がる過程を 本当にワクワクしながら作っていたんだろうなぁ、ということが伝わってくる作品でした。
特に、本家リレーRPGと大きく差別化された、 新規性の高いコラボレーションのスタイルが刺激的だったのです。
各作品のボス格が並列して暗躍していることを示すオープニングは、 このリレーの在り方を端的に示し、実に秀逸。
また、一度死んだボスが他の作品のボスの手で蘇ったりなど、 オールスターらしい展開は今まで無かったもので、 リレーRPGというジャンルの可能性を照らすものでした。
特に私が注目したのは、明らかに文化レベルの違う作品(Remainder)を絡める際、 ムリヤリ同じ世界に押し込めるのでなく、 未来世界として位置づけた点です。 あのRemainder編で、作中世界に歴史という厚みが生まれ、 キャラクター同士の因果関係がより色濃くなったと思います。 こうした試みはこれまでのリレーでは誰もやらなかったので、 思わず膝を叩きました。 同時に、コラボレーションモノのRPGによくあるパートごとのブツ切り感がないと気付かされ、この世界が地続きになっていると実感。 作品を一つにまとめあげて、しっかり料理してるなぁと感じ入った次第です。
厚みといえば、リレー参加者の層の厚さも最初お話を伺った時に驚きました。 ゆうさん、ぬえのすけさん、なみさんの新進気鋭の御三方、 怪奇テキストの雄・梟さん、引率者・ラプラスさん、そして・・・Saiさん! 古豪Saiさんの参加は素直に嬉しかったです。 しかも思い入れのあるD&Bシリーズからの魔王参戦ということで、 期待は高まるばかり。 最終章の魔王の活躍は、これぞSaiさんというSaiさん節が光っていて、 とても満足させていただきました。
他にも、白崎の氷結ソウルバトルや、 コハクの手裏剣を用いた大立ち回り、 梟さんパートの独特の怪奇テイスト、 もっといじって欲しかったレナのジャンプ力など、 物語を鮮烈に彩るガジェットにあふれていて、 実にリレーというコラボレーション企画にふさわしい仕上がりだと思いました。
簡単ですが、以上レビューとさせていただきますー。
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